禅宗物語
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どんな味でもおいしい

  昔、一人の老僧がいました。ある日、友たちが尋ねにきました。食事の時、友だちは食卓のうえに漬物(つけもの)のほか何もないのを見て、「漬物だけではしょっぱすぎませんか」と聞きました。

「漬物はしょっぱいですが、味がいいですよ」と老僧は答えました。

ご飯を食べ終わった後、老僧はお湯を飲んでいました。友たちはまた「お茶の葉はないのですか?どうしてそんな淡いお湯を飲んでいるのですか」と聞きました。

「お湯は淡いが、味がいいですよ」と言いました。

 全くその通りです!漬物のしょっぱい味とお湯の淡い味は人生で遭うさまざまの状況や事件と同じです。運命を選択する能力がない場合、運命に従って、暮らして行ったほうがいいでしょう。

長い人生の道で、いろいろな味を味わい、異なった状況を体験するわけです。その経験があって始めて、人生はより完璧になるでしょう。

 


 

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