禅宗物語
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食べることと寝ること

   律(僧の集団生活の他律的な規則)を学んでいた有源(うげん)大師は大珠慧海(だいしゅえかい)禅師に「和尚様、修道に秘密に用功する(特に努力する)法門はないでしょうか。」とたずねました。

大珠禅師、「ある。」と答えました。

有源、「どのように秘密に努力しましょうか。」

大珠禅師、「お腹が空いたら食べ、眠い時は寝るのだ」

有源は不思議に思い、「普通の人も食べたり寝たりしますが、これも禅師の用功と同じことではないでしょうか」と言いました。

大珠禅師、「いや、違う。」

有源、「どこが違っていますか。」

大珠禅師は、「普通の人は食べる時、あれこれ文句を言って、好き嫌いがあり、いっぱい食べたがらない。寝る時もあれこれ考え巡らし、いろいろと計算する。」と答えました。


 

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