境内案内

照壁(しょうへき)


霊隠寺の照壁(しょうへき)は霊隠寺の山門口(さんもんぐち)、つまり、霊隠と天竺の分かれ道に位置しています。清代から伝わったこの照壁は壁が黄色で、瓦が赤、古色蒼然として、しかも非常に優雅です。

 

 

この照壁は寺院特有の黄色を主調として「咫尺西天(しせきせいてん)」という字が書いてあり、荘厳な雰囲気が溢れています。「咫(し)」とは、わが国では長さを量る単位であり、やく八寸(18センチメートル)に当たります。「咫尺(しせき)」は非常に近い距離の意味です。西天は「極楽世界」と言われています。「咫尺西天(しせきせいてん)」とは仏国世界の霊隠寺に着くと、もう西方にある極楽世界との距離も僅かであるということを意味しています。

照壁とは、中国伝統建築の特有な部分で、普通正門の内側または外側の壁を指します。レンガ造りで、座(ざ)、身(しん)、頂(ちょう)という三つの部分からなっています。壁の中心部分にはレンガの彫像などで装飾してあります。照壁は風と視線をさえぎることができ、装飾的な効果もあります。


 

 

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