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理公塔(りこうとう)

 

 理公塔(りこうとう)、別名は霊鷲塔(りょうじゅとう)で、霊隠寺開山の祖師慧理(えり)を祭る記念の塔です。霊隠竜泓洞(りゅうこうどう)の入口の理公岩(りこうがん)の隣に位置しています。

 現存する理公塔は明代の万歴(ばんれき)十八年(1590年)に霊隠寺の住持であった如通法師(にょつうほうし)によって再建されたものです。高さ8メートル、六角で、7楼の楼閣式で実心<真ん中が空いていない>の石塔です。一階の内部が中空<真ん中が空いている>で、六面がアーチの形をしています。二階の西南面の碑に「理公の塔」と刻まれ、東南面に明代の万歴十六年の春に虞淳熙(ぐじゅんき)が題字した「慧理大師塔銘(えりだいしとうめい)」があり、西南面に「蘆字大明神呪(ろうだいみょうじんじゅ)」という碑が置かれています。三階には金剛経及び「光明浄域」、「南無宝蔵勝仏」などが彫刻されています。四階以上は様々な仏像や門・窓が刻まれています。塔の頂(いただき)には瓢箪形(ひょうたんがた)の塔刹(とうせつ<塔の頭部の飾り物>)が設置されています。理公塔の隣には仏像及び執金剛神(しゅこんごうしん)という二大石像があり、共に元代の彫像です。「至元」と題字されてあります。

 北宋の開宝(かいほう)三年(970年)に、ここには慧理祖師の塔が建てられましたが、明の万歴十五年(1587年)に倒壊しました。理公、即ち慧理法師は晋代の西インドの高僧です。また、霊隠寺の開山の祖師でもあります。

 

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