
2026年8月20日、山東省仏教協会と浙江省仏教協会が共同主催、杭州霊隠寺が運営を担当する「南北経縁―山東摩崖刻経拓片展」が、霊隠寺直指堂にて開幕しました。
山東北朝摩崖刻経群は、当代きっての高僧・僧安道壹(そうあんどういち)が総指揮を執り、自ら朱墨を揮毫したもので、北方仏教刻石体系の頂点に立つ遺産です。その分布は明確な脈絡を示し、鄒城鉄山の『大集経』、崗山の『入楞伽経』、葛山の『維摩詰経』、峄山の『文殊師利所説般若波羅蜜経』、尖山の仏名刻、ならびに泰山の『金剛経』、洪頂山の仏名など、多数の摩崖を包括し、全体が全国重点文物保護単位に指定されています。
その書法は篆・隷・楷の三体の筆意を融合し、字形は方円兼備、気勢は雄渾かつ広大で、筆線は雄健かつ幅広く、後世の書家から「大字の祖、榜書の宗」と尊ばれています。この摩崖群は、当時の簡牘写経の小字規範を打破し、巨大摩崖書法体系を切り開いたものであり、北朝後期における隷書から楷書への過渡期を示す、最も完全かつ最大規模の実物範本として、漢字字体の変遷や北朝書風の流れを研究する上で唯一無二の金石学的な実証を提供しています。
山東北朝摩崖刻経群は、書法・仏教・史学・山水人文・金石文化を一体としており、北斉仏教隆盛の実物碑であると同時に、中国古代石刻芸術・文字発達史における国宝級的な遺産です。
31 人数