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光泉大和尚が第十七回中日韓仏教友好交流会で意見を発表す

 

 11月19日、「第十七回中日韓仏教友好交流会」が韓国のソウルで挙行された。中国仏教協会常務理事、杭州市仏教協会会長、霊隠寺住職の光泉大和尚は中国仏教協会副会長の学誠法師が率いる中国仏教代表団とともに交流会に出席し、意見を発表した。その後、「世界平和祈願法会」にも参加した。

 今回の「中日韓仏教友好交流会」は「仏教思想の平和実践」をテーマとした。午前の交流会で、光泉大和尚は「仏教は世界平和を維持する重要な要である」というテーマで意見発表をした。この発表の中で、光泉大和尚は、まず杭州仏教と韓国仏教、日本仏教との文化交流、及び仏教が三国の友好関係に果たした重要な役割を顧みた。そして、北東アジアの不安定な要因が増している中、極東文化圏の重要な共通要素としての仏教はそれぞれの国、地域、民族間の感情と友好を繋ぐのに深遠な意義を持つ。さらに、以下のような面から、世界平和を維持するために、仏教が果たすべき積極的な役割について述べた。

  まず、慈悲平等は世界平和を維持する基礎である。ともに繁栄し、平和の世界を維持するには、民主かつ平等で、異を存するも同を求め、、生命を尊重し、調和のある共存を保つべきである。

 次に円融無碍は世界平和を維持する手段である。円融の心で各国、各民族の間で異を存するも同を求め、、開放的かつ寛容で、両者の共通点を求め、互いに拡大すると同時に、個性の存在をも認めるべきである。

 さらに、心の浄化が世界平和を維持する決定的基礎である。『維摩経』には、「心の浄に従えば、国土も浄である」と書いてある。心が清浄であれば、世界も平和となる。

 光泉大和尚は、「ここ数年来、中日韓の仏教界の交流が頻繁となっており、数多くの仏教文化の交流活動を通して、相互の理解と学習を促進し、北東アジアないし世界の平和発展に役立ってきた。三国の仏教徒は緊密に団結し、十分に仏教の四摂、六度、四無量心などの基本理念を高揚して、仏教の慈悲、平等、円融などの思想をして世界平和維持の重要な力にするべきである。」と語った。

 当日の午後、光泉大和尚は交流会に参加した各国の仏教関係者とともに「世界平和祈願法会」に出席し、世界の平和、人々の幸福と安康を祈った。

韓国のソウルに到着した中国仏教代表団

「第十七回中日韓仏教友好交流会」の会場

交流会に参加する霊隠寺住職の光泉大和尚(前列の右から三番目)

会議で意見発表する霊隠寺住職の光泉大和尚

世界平和祈願法会

記念撮影

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