禅茶とは、寺院の僧侶が栽培し、採集し、そして飲用するお茶のことである。主に供仏、接客、自飲、結縁の時の贈り物などに使われる。
「禅」は一種の境地である。いわゆる「禅茶一味」というものを求める。この「禅」とは心の悟りで、「茶」は霊性がある物質の芽であり、「味」は心とお茶、心と心の通じ合いのことである。中国の禅茶文化の精神は「正、清、和、雅」に帰納できる。「茶禅一味」の禅茶文化は中国の文化史上の独特な文化現象であり、中国の世界文明に対する大きな貢献でもある。
お茶と禅はもともと別の文化であったが、長い歴史の流れの中で相互に接触し、浸透し合い、影響しながら、最終的に新しい文化形式として融合してできたものである。
これが、すなわち禅茶文化なのである。
編集者:大魚 編集日時:2013-07-09
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