除夜に8000人余りの善男善女が霊隠寺で初香を焚き、祈福しました
2013年3月9日の晩は中国伝統の祭日の中で一番重要な大晦日の除夜です。霊隠寺の境内で8000人の善男善女がその寒さにもめげず、各地から集まり初香を焚き、仏を拝し、新しい年の祝福をしました。祈福法会(きふくほうえ)や新年の鐘の音に耳を傾ける行事も行われました。
二日間大雪が降っていたので、各殿堂の前に雪が積もり、つららが長く垂れています。善男善女の安全のため、夜9時ごろ、本寺の法師たちはボランティアと一緒に除雪をしました。
厚く積もった雪
いつでも出動できる体制を取る消防車
この日、夜10時ちょうど、霊隠寺の開門と同時に、寒さの中で心待ちにしていた市民たちがどっと境内に入ってきました。たちまち、境内は人込みが川の流れのようになりました。人々は各殿堂の前で香を焚き、仏を拝しながら、静かに蛇年がやってくるのを待っていました。
寒さの中で列を作り、ひたすら待つ善男善女
10時30分、霊隠寺の僧たちが荘厳な大雄宝殿(だいゆうほうでん)に集まり、新年祈福法会(しんねんきふくほうえ)を行い、新しい年が、国が安らかで人々が平安無事であり、仏法が隆昌の一年であることを敬虔に祈っていました。法会は一時間も続きました。
監院(かんいん)の義広法師が新年祈福法会を主法(主催)しました
祈福法会の情景
11時半、鐘つきをする清越法師が『朝の鐘偈(しょうげ)』を歌い、ゆったりとした新年の鐘声が霊隠寺の境内を流れました。この鐘の音は善男善女たちに安寧で静粛、しかも超然的な気分をもたらし、信徒の心の中の浄化を充分果たすことができました。
『朝の鐘偈(しょうげ)』が三界(さんがい)に伝わっていきます
本寺の方丈の光泉法師と杭州市黄坤明書記が共に新年の鐘をつきました
深夜0時になると、人ごみが動き始め、足ばやに大雄宝殿の前まで進み、初香を焚き、新しい年の一家の吉祥如意(きちじょうにょい<幸運で思いが実現すること>)と平安幸福を祈っていました。信者たちは方言が違い、各地方から来ていますが、同じ期待をもって、霊隠寺の新年の鐘声の中で希望いっぱいの蛇年を迎えました。
大雄宝殿に流れるように向かう祈福の人々
大雄宝殿の前で初香を焚く市民たち
三本の線香を焚き、新年の吉祥(きっしょう)を祈願する信徒たち
今年、霊隠寺で除夜の初香を焚いた人は8000人あまりでした。そのうち、6000枚の入門チケットは2月7日に売り出され、2000枚の入門チケットが除夜に発売されたとのことです。
12966 人数